宅配クリーニングのトラブルと防止する方法

トラブル

宅配クリーニングは時間のない方にとって、とても便利なサービスです。ですが、そのサービス特有のトラブル事例も報告されています。一体どのようなドラブルがあるのでしょうか。また、トラブルに合わない為の方法も紹介していきます。


宅配クリーニングで起こったトラブルの事例

以下が実際に起こったトラブルの例です。内容を詳しく見ていきましょう。

事例その1. 紛失のリスクが高くなる
どうしても宅配業者が中に入る為、紛失の可能性は考えられます。 宅配クリーニング業者によっては、紛失などのトラブルに対して補償対応をしているところや、衣類にバーコードを取り付けて追跡ができるようにしているところもあります。 トラブル防止の為にも、できる限り対応策を用意している業者を選ぶと良いでしょう。

事例その2. 考えている金額よりも多額のクリーニング代金の請求がくる
例えば普通のワンピースだと思って依頼したところ、パーティー用のドレスと判断され、その分高い金額の請求をされたなどはよく聞きます。 通常対面のクリーニング店では、衣類をクリーニングに出す際におおよその値段を提示し、納得した上で依頼をするのでトラブルになりにくいというメリットがあります。しかし宅配クリーニングはそのサービスの性質上、衣類が届いてから請求金額が決まるため、しばしば双方が認識している請求金額にずれが生じてしまいます。そういったトラブルを防止するためにも、しっかりと業者の料金体系を把握して不安に感じる部分は必ず事前に電話をして確認しておくようにしましょう。

事例その3. タタミジワが気になる場合がある
業者によってはできるだけタタミジワをなくすようにゆったりとした梱包をしたり緩衝材を入れるなどの工夫をしているところもありますが、どうしてもついてしまうことはあります。通常業者からは、衣類が届き次第速やかに開封し、一定時間吊るしておくように支持されることが多いです。 普通はほぼ吊るしておけばシワはとれますが、どうしても一定時間吊るしてもシワが取れない場合はその旨を業者に伝え、再仕上げを依頼するようにしましょう。


トラブルを未然に防ぐ方法

スマートフォンの普及で世の中は完全にネット社会になっています。家にいながらにして大抵のことは済ませられるようになっていますが、宅配クリーニングもそんなサービスの1つ。もう重い毛布やコートを抱えてクリーニング店に出向く必要はありません。宅配クリーニングなら、集配も配達も自宅に来てくれるのです。
しかし初めて頼む場合や、トラブルがあった時を考えると不安はありますよね。不安を解消するためには確認作業を怠らないことが大切です。注文する前には、まず問い合わせ先のメールアドレスや電話番号が掲載されているかを確認しましょう。

宅配クリーニング店によって異なる、料金や取り扱い商品の確認
また宅配クリーニング店は多々あるので、選択する際には料金体系や商品ごとの金額、付属品の取り扱い、送料やキャンセル料をしっかり確認しておく必要があります。
ただ、仕上がり具合は一度試してみないと分からないですよね。万が一不具合があった場合の賠償責任の有無や、再仕上げのサービスがあるかも確認が必要です。明記されていない場合は問合せてみるようにしましょう。損害賠償基準は2015年10月に改定されています。

  • 損害賠償の明記の有無はもちろん、改定日がきちんと2015年10月になっているかも要確認

クリーニングに出す前には衣類の状態を確認しておきましょう。店舗なら一緒に目視で確認できますが、宅配クリーニングではそれができません。シミの有無なども含め状態をチェックし、大事な衣類なら全体の写真も撮っておけば安心です。注意して欲しいポイントなどがあればメモに書いて添えておくのも一考です。

宅配クリーニング店からのメールは必ず保存

注文時にきたメールは必ず消さないよう保存しましょう。仕上がり日や料金について後々でも確認できます。疑問点があったらすぐに連絡し、いつまでに回答をもらえるかも確認しておくと安心です。

仕上がり品が届いたらすぐに開けてチェックします。 段ボールなどに梱包されて届くので、しわがついていることもあるかもしれません。 すぐに吊るしておけば大抵は1日でしわが取れます。 それでも取れないレベルの場合は、クリーニング店に連絡して相談してくださいね。


万が一、トラブルが起きてしまった時の対処法

宅配クリーニングは便利な分、トラブルに対して事前に知識を備えておく必要があります。

まず、衣類が戻って来ないという事態が多く有り得ます。店側が紛失してしまったのか、と慌ててしまいがちですが、まずは落ち着いて問い合わせることが重要です。紛失かと思ったケースでも、店やクリーニング工場の管理上のミスで届かなかっただけということが大半です。

大量の注文に対応する過程で、起きてはならないミスですが、なかなかゼロにできないものです。
管理ミスや紛失が多い場合、全国クリーニング生活衛生同業組合連合会が定めるクリーニング事故賠償基準にしたがって賠償を請求することも選択肢の一つです。

慌てずに、まずは問い合わせ。場合によっては賠償も視野に

紛失のように、クリーニング店側の責任が明確な場合はこのような賠償を利用しやすくなりますが、利用者側か店側か責任の線引きが難しいケースがいくつかあります。
シミに関する問題
ポケットに、ボールペンなどインクを含むものが入っているのを点検せず工場で処理し、衣類が汚れてしまった場合は、店側の責任と判定できます。しかし、透明な薬品・飲料等が付着した衣類の場合、工場で処理してからはじめてシミが現れるものがあります。
このようなケースでは、店側が事前点検でシミの発生を予測することができません。このような場合は紛失とは違い、いちがいに店側の責任として追及できるわけではないことを認識しておく必要があります。

衣類の変色や保管状態
変色や色落ちして返ってきた場合、クリーニング方法ではなく、衣類自体の染色不良が原因の場合もあります。メーカーが責任者となりますが、クリーニング店で賠償することもあります。しかし、水につけただけで色が抜けるような、洗濯不可の衣類ではないか、事前に確かめることも重要です。
虫食いがあるものを送ってしまい穴が空いてしまうのは、利用者側の保管ミスとなります。保管状態が悪かった衣類は、よく状態を確認してから洗濯にまわすか判断する必要があります。どこがトラブルの発生源かを判別することが、適切なトラブル対処の第一歩と言えます。